見出し画像

10万件の挑戦と共に「想い」は確かにめぐったのか──CAMPFIREが伝えたい「想い」のデータ

CAMPFIREのプロジェクト実施件数が10万件を突破し、プレスリリースを出しました。今回のnoteでは、10万件の挑戦を支えてきた支援者の「想い」にフォーカスし、別の視点から10万件という数字を紐解いていきます。


10万件もの挑戦を支えてくれた支援者の「想い」

CAMPFIREのプロジェクトのそばには、いつもさまざまな想いがめぐっています。クラウドファンディングをきっかけに、友人から改めて贈られる言葉もあれば、見ず知らずの誰かが突然綴る応援のメッセージもある。それは支援金額や支援人数という数字には表れない、想いの循環です。だからこそ、プロジェクトの価値を測る指標は金額だけではなく、そのプロジェクトを通じて生まれた“想いのやりとり”にもあると考えています。

このnoteを通じて、「CAMPFIRE」は件数の多さだけではなく、その中で生まれた出会いや想いにこそ価値があることを、多くの方に知っていただければ幸いです。

ユーザーの4人に1人が「共感」を理由に支援を決める

CAMPFIREが「想いとお金がめぐる場」であり続けられるのは、支援者が単にお金を出すだけでなく、そこに“想い”をのせて支援してくださるからです。実際に、ユーザーアンケートの結果からも、支援理由として最も多かったのが「夢や想いに共感したから」であることがわかりました。この数字は、CAMPFIREが「コトを目的とした支援の場」であることを象徴しています。

CAMPFIREでは、多種多様なプロジェクトオーナーによってさまざまな挑戦が生まれた結果、コト目的の支援も大きく発展してきました。支援者は、プロジェクトを通じて描かれる夢や想いに共感し、「一緒にその未来を見届けたい」という気持ちで支援を行っています。

お金だけでは伝えきれない想いを自分の言葉で綴る

想いの乗った支援がいかに多いかを示す、もう一つの大切な指標があります。それが、「応援コメント」です。クラウドファンディングの成果としては支援金額が注目されがちですが、それと同じくらい注目してほしいのが、“言葉による支援”です。

応援コメントとは、支援時にプロジェクトオーナーへのメッセージを自由に記入できる機能で、CAMPFIREではこれまでに累計約1190万件ものコメントが投稿されています。

注目すべきは、CAMPFIREが用意している「応援しています!頑張ってください!」というデフォルトメッセージをそのまま使わず、約2人に1人が自分の言葉で書き直しているという点。手間をかけて自分の言葉で綴る、それは「応援したい」という気持ちの現れにほかなりません。

応援コメントの中には、短くシンプルな言葉もあれば、支援者自身の経験や心境を赤裸々に語った長文のコメントも多く見られます。支援者がわざわざ時間をかけて考え、綴った言葉は、お金とは違う確かな力となって、プロジェクトオーナーの背中を押し続けてきたのです。

実際にプロジェクトオーナーが応援コメントに勇気づけられる様子が、メディアに取り上げられたこともありました。

そこに共感があれば地域も世代も超えて想いがめぐる

応援コメントを見てみると、想いの乗った支援が地域や年代をも超えて広がっていることがわかります。そもそもCAMPFIREでは、48.9%の支援者が在住地域外のプロジェクトに支援を、79.4%の支援者が自身とは異なる年代のプロジェクトオーナーへの支援を経験しています。これは、共感が生まれれば物理的な距離や世代の違いを超えて想いがめぐることを示しています。

実際の応援コメントにも、かつて訪れた思い出の地や、いつか行ってみたい憧れの地域、あるいは単純に共感したからという理由で、遠く離れた地域に想いを馳せて支援する姿が見られます。

近年、お花屋さんに限らず、小売商店が減っていき、大型商業施設に統合していく傾向の中で、昔ながらの小さなお店を残すことは決して簡単なことではないと思います。しかし、これまでの藤井商店での活動は既成概念を打ち破る革新的なものであり、藤井さんならきっとTAIYO FLOWERを大型商業施設にも負けない唯一無二のお店にしてくれるのではないかと感じました。ささやかですが支援させていただきます。私は名古屋在住なので、完成したお店にもぜひ伺いたいです。応援しています。頑張ってください!

年代を超えた支援も同様です。たとえば、子供のユニークなアイディアに共感した大人がその夢を応援したり、地域の文化財を守るプロジェクトを地元の学生が支援したりするケースも珍しくありません。

中日新聞の記事で知りました.お若いのにとてもすばらしい活動をされており感銘を受けました.ささやかですがぜひ支援させてください.ぜひこういった活動の輪を広げていただき、グローバルに活躍できる人材になってくださいね.応援いたします.次の時代を担うのは皆様のような前途ある若い方々ですので、、いやーほんとに素晴らしいです.

50万回以上も綴られた「未来」「次世代」「これから」という言葉

応援コメントには、もう一つ嬉しい特徴があります。それは、未来を見据えたポジティブな言葉が多く含まれているという点です。

「未来」「次世代」「これから」「期待」といった、プロジェクトや社会そのものの未来を期待する言葉は、これまでに50万回以上も登場しています。実際のコメントからも、支援者が単に“今”の成果を見ているのではなく、“これから”の可能性に期待して支援してくれていることがわかります。

未来を守るのではなく「未来をつくる」という言葉一つに、みなさんの気概と背負われた責任を感じました。自分たちで未来を作っていくことは本当に大変なことばかりですが、意義深く楽しいことですよね。みなさんのような方々がいるから私も頑張れます。これだけ応援される方がたくさんいることにも希望を感じます。わたしも日本中に広がること応援しています。ありがとう。

和歌山で生まれ幼い頃から南海電車が好きで、憧れた高野山行きのライトグリーンのズームカーが銚子電鉄で復活することを聞き、秋に2日間乗りに行きました。第2編成にも22000系が導入され、また往年のズームカーが銚子電鉄を賑わす姿を想像すると、再び銚子を訪れたい気持ちでいっぱいです。観光列車になる2編成目も、是非美しい姿で復活した1編成目と同様に、往年の南海電車を思い出させる懐かしい車両に出来上がってくれることを期待しております。銚子電鉄の社員の皆様も、銚子電鉄を盛り上げてください。

CAMPFIREにおける支援は「モノを手に入れるため」だけではなく、「未来を手に入れるため」の行為に近いと言えます。支援者はプロジェクトを通じて、望ましい未来を形にしてくれそうな人に想いとお金を託しているのです。

そして、これこそが、最初に紹介した支援理由「共感」に繋がっています。10万もの挑戦は、困難や課題にぶつかりながらも、自分なりの声を上げた人の数。その声に共感し、「一緒に未来をつくりたい」という気持ちで支援した人がいたからこそ成り立った数字です。CAMPFIREにおける支援はやはり、お金だけではその本質を伝えきれず、想いとお金が一緒になって初めて成立する“熱量ある行動”だと思います。

最後に

「想いとお金がめぐる世界」を目指すCAMPFIREにとって、10万件という数字は多くの挑戦と応援が生み出した大きな意味を持つものです。地域や世代を超えたユーザーのつながり、臆することなく自分の想いを社会へと投げかけるプロジェクトオーナー。その想いに共感し、自分なりの言葉と支援で応える支援者。これらのどれ一つが欠けても、この10万件という節目には到達できませんでした。

クラウドファンディングにおいて、プロジェクトオーナーの想いは挑戦を始める原動力であり、支援者の想いは未来を動かす推進力です。支援理由に「共感」を挙げる人の多さや、未来を見据えた言葉が多く寄せられていることからもわかるように、CAMPFIREは“想い”を軸に新たな挑戦を次々と生み出しています。

これからも、誰かの想いが次の未来をつくり、想いと想いが交わる場であるために、CAMPFIREも挑戦を続けていきます。