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プロダクトの未来を描くPdM。曖昧な未来に道筋を立てる仕事をCPOが語る

株式会社CAMPFIREのリーダーたちに迫るnoteシリーズ「リーダーインタビュー」。今回は、現場での具体的な取り組みや面白さ、そして未来への展望について語ります。

CAMPFIREでは、2024年秋にプロダクトの企画を担う企画推進室が立ち上がりました。今までより中長期的に、プロダクト、サービスの成長を描き、道筋を立てていくチームです。この企画推進室の室長でCPOの大橋桃太郎さんに、取り組みとこれからの未来について聞きました。

17歳の体験から、クラウドファンディングでつくる「機会の平等さ」に興味を持った

 ──CAMPFIREに入社するまでの経緯と、この会社を選んだ理由を教えてください。

高校を2年生で中退した後、SNSで知り合った同世代の友人らとイベントサークルを立ち上げ、2014年3月25日にZepp DiverCity Tokyoで約2,500人の高校生を集めたエンターテイメントイベント「Up to you.」を主催しました。

その後、広告代理店でインターンとして営業や企画に携わり、マーケティング担当の執行役員を経験。そんななか、ソーシャルビジネスを展開するボーダレス・ジャパンの方の講義を大学院で聞き、「社会的インパクトがあってエンドユーザーが近い事業」に関心を持ち始めました。

その講義の帰り道に、TwitterでCAMPFIRE創業者・家入さんのツイートを見て、「クラファンこそ、まさに社会的インパクトがあってエンドユーザーが近い事業では?」と感じたんです。クラファンについて考えていると、高校生のときに主催したイベントのことを思い出しました。

主催したイベントには、会場費や人件費を含め、数百万円が必要でした。高校生しかいない任意団体では金融機関からの借入など出来ないなか、自分たちなりに1日100件のテレアポなど、営業活動を頑張っていたとは思うのですが、結果としてはメンバーのご家族からの紹介を中心に、企業様にスポンサードしていただていたなと気づきました。とすると、「自分の人生を支える大切な経験・思い出は、生まれや育ちといった環境に強く依存していたのではないか?」と、虚しさを感じました。

でも、クラウドファンディングなら、こうした「社会関係資本」の差を埋める可能性があるかもしれない。自分のコンテクストとクラファンの可能性がリンクするやいなや、強い興味がわいてきました。

そして家入さんにTwitterで「〜と思ったので入りたいです」とDMを送り、何度かやりとりした後、「もし“桃太郎”って子がXX(昔話の桃太郎と関連の深い名称でクラウドファンディングサービスを手がける企業)へ入ったら嫉妬しちゃうなあ、入社してよ」と声をかけてもらったんです。

 ──入社から8年経ちますが、今までどんなことをしてきたか教えてください。

入社後は、一年半ほどカスタマーサクセスに取り組み、クラウドファンディングのプロジェクトオーナーさんと伴走させていただきました。誰かのチャレンジに乗っかり、工夫することが好きな自分には、天職だなと感じていました。2019年2020年と新規プロダクトの立ち上げを行い、2020年の10月からは、前任の退職に伴い、CAMPFIREのプロダクト責任者になります。コロナ禍となり、需要が急増し、たくさんCAMPFIREをご利用いただいたという状況で、組織の立ち上げと、急拡大に伴う不具合やトラブルの収束に集中していました。

2021年には、プロダクト担当の執行役員になりました。コロナ禍はトラブル整備や足りないものを補い続けていましたが、その後は収益化やサービス進化によるグロースに取り組むフェーズになりました。そして、2022年4月にCPO(Chief Product Officer)に就任しました。

CAMPFIREのPdMは曖昧な未来に対して、ミッションを実現する方法を示す人

 ──現在、桃さんが室長を担っている、PdM(プロダクトマネージャー)で構成されたプロダクト企画推進室の立ち上げについて教えてください。

2020年の10月に、PdM、デザイナー、エンジニアで構成されるプロダクト開発部を立ち上げました。その後、メンバーの増員やマネジメント登用・採用を経て、エンジニア組織とデザイナー組織はそれぞれ独立させることができたことで、2024年11月から、プロダクトマネジメントのみの組織としてプロダクト企画推進室ができました。

プロダクト企画推進室は、未来を描き、実現をリードする役割です。いま、「みんながイメージできるクラファン」で自分たちを定義してしまうことは、この仕組みの可能性を閉ざしてしまいます。

どのような社会を美しいと思うのか、どのような仕組みでチャレンジを増やすのか、どのような消費活動が幸せに繋がるのか、プロダクトドリブンに描いていきたいます。

 ──CAMPFIREのPdMってどんな仕事なんですか?

UXを大きくアップデートし、事業を成長させるサービス進化の方向性が見えてきたため、全体像の設計や、みんなで進むためのストーリー・登り方の設計、実行を進めています。

今までのCAMPFIREは、中長期的な視点でプロダクトに向き合うことができていませんでした。コロナ禍のトラブル収束や、収益化という目の前のアジェンダに対して短期集中的に取り組んできた。そこから、サービス価値を引き上げるフェーズに入ったことで、中長期のビジョンやストーリーが必要になってきました。

PdMの役割は、事業戦略とプロダクトをアラインさせ、ミッションへ向けてユーザー体験を進化させること。企画立案をベースに開発やUX、ユーザーへのドメイン知識もしくは課題発見が得意なことをPdMの出発点(ジュニアPdM)とし、開発やデザイン、オペレーションのディレクションができればミドルPdM、ロードマップ策定や戦略的なアイテムを担うことができればシニアPdMやプロダクトオーナーと定義しています。

日本一多くの挑戦を支えるCAMPFIREが描く未来

──CAMPFIREというプロダクトで描く未来について教えてください。

CAMPFIREは「一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界をつくる。」というミッションを掲げています。その第一歩として、カテゴリーや規模を問わず、あらゆる挑戦ができるサービスを提供してきました。結果として、クラウドファンディングやCAMPFIREも一定の認知を得るに至りました。

その上で僕たちは、「AIやソリューション開発、支援体験の抜本的な変革によって、最も挑戦を成功させやすいサービス」と「コミュニティによって、新しい挑戦が生み出され、持続するサービス」を実現します。

これらは、国内最多10万件弱のプロジェクトを支えた実績に基づく、多様なデータ・User IDの積み重なりを活かした、CAMPFIREにしかできないアップデートです。

僕たちは「AI等の最新テクノロジーによってもたらされる価値」と「人の繋がりによってもたらされる価値」のどちらも信じています。「テクノロジー vs 人」の構造で語られることが多くはありますが、一見両極にある二つを織り交ぜたアプローチは、とてもCAMPFIREらしい独自の面白さだと感じています。

──CAMPFIREのPdMになると、どんな経験が積めるのでしょうか?

前述の通り、今のCAMPFIREは、ここからサービスを大きく変えて行く第二創業期に入ったところです。インパクトのある企画が数多くあり、サービスを代表する変化を手がけることができます。今後、挑戦のインフラになるCAMPFIREの最重要ファクターを自分の手で組みあげる経験が積めますよ。

また、ひとつのサービスがto C、to Bの両方の性質を併せ持っていることや、プラットフォームでありながらセルサイドも集客を担っている構造からくるグロースポイントの多様さ、オペレーションも含めてサービスとして(≠プロダクト)の体験を描く必要があることなど、複雑なプラットフォーム独自の面白みが沢山あります。

この複雑さは、プロダクトをつくることが好きな人にはとても楽しい環境だと思っています。

──CAMPFIREのPdMってどんな人が向いているのでしょうか?

クラウドファンディングの仕組みを社会にビルドするんだ、という意識を持っている人と一緒に働きたいです。会社としてのミッション・ビジョンやバリュー、KPIなどもありますが、そこに自分自身の意志やビジョンを重ねられる人がいいですね。同じ方向性のなかで、異なるコンテクストや意志を持つ個人がコラボすることで、新しくて強いコンセプトをもった企画が生まれてくるとと思っています。

──最後に、CAMPFIREで桃さんと働くことに興味を持ってくださった方へ、メッセージをお願いします。

プロダクトや社会に対して意志やビジョンを持ってる人と話したいです。僕たちみたいな職種が語らうのってそれで十分じゃないですか。「クラウドファンディングでこんなことできたらやばくない?」という話だったり、今注目しているプロダクトや、信じている未来とか。つよつよビジョンある方、ぜひお話ししましょう!

あくまでも個人的にではありますが、クラウドファンディングの仕組み(サービス + システム)をOSSにできたらどんな未来があるのだろうか、と想像することに最近は夢中になっています。あらゆるプラットフォームは、一定の成熟を迎えたらDAO運営のもと、OSS化を目指すべきなのでは?と……。ぜひそういうこともお話ししたいです!


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