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多国籍チームがうまくいく、コミュニケーションの工夫を聞いてみた

CAMPFIREでは、海外のメーカーが日本市場に進出する際の一歩としてクラウドファンディングを行う際の支援を行っています。この支援を担うチームが「海外事業推進グループ」。所属するケニーさんと中村さんに、多様なメンバーが在籍するチームでのコミュニケーションのコツについて聞いてみました。

––まず、海外事業推進グループでのお仕事について教えてください。

ケニー:僕たちは海外のブランドが日本市場に進出する際に、クラウドファンディングで支援をするチームです。日本のトレンドや消費者ニーズをしっかり理解したマーケティングプランの策定と、日本国内の流通・販売網と販売促進活動を通して、クライアントの成功をサポートします。

中村:海外から見ると、日本市場は言語や商流の壁が高い上に市場規模も大きくありませんが、受け入れられると熱狂的なファンがつく市場だと私は思っているので、一から売り方を考えるのはやりがいがあると感じています。

ケニー:海外事業推進グループの中でも、僕は基本的に海外案件の新規獲得、中村さんは獲得した案件をいかに伸ばすかのグロースを担っています。

中村:役割は違いますが、チームの定例が週2回あって、案件についてはチーム全員で共有できていますね。私は英語はあまり得意ではないので、役割を超えてケニーさんに助けてもらうこともよくあります。

多国籍多文化。バラバラだからこそお互いの個性を知っておくこと

–– ケニーさん、中村さんお二人とも、海外経験があって、外国語を使ってお仕事をしているのですよね。

ケニー:「青瀬」という日本の名前を持っていますが、外国人です。英語と北京語と広東語と日本語を話します。

中村:私は東京出身、東京育ちの日本人です。大学でフランス語の勉強をしていて、1年間フランスへ留学していました。私は営業が受注した案件を公開まで持っていく役割なので、メインは日本語です。少し英語を使っています。フランス語は、フランス人のクライアントとやりとりする際に少し使用したり、書類の確認や、リサーチで少し使用しています。

ケニー:チーム内コミュニケーションは日本語ですが、クライアントとのコミュニケーションは英語と中国語が中心ですね。クライアントが海外のブランドなので、言語力だけでなく、外資系企業のようなスピード感、コミュニケーション力が求められますね。

中村:グループマネージャーは韓国系中国人で、それに中国人、韓国人、中東からはアフガニスタン人、アフリカの人……と多様なバックグラウンドのメンバーが活躍しています。

––やはり国際色豊かですね。海外事業グループはこんな人が多い、という共通点はあったりしますか?

中村:ないです! 本当にバラバラで、仕事じゃなかったら集まらないメンバーなのではないかと思います。それぞれ経験してきた地域も文化も似てないし、誰1人として一緒じゃないんですよね。

ケニー:バラバラだからこそ、それぞれのスキルや思考回路を持ち寄って仕事を進めていける面白さがありますね。バラバラであっても、仕事上での統一感があればいいんじゃないかな。

中村:本当に。チームを良くしていこう、目標に向けてどう動いていこうか、と考えることができるメンバーが揃っています。手法とか思考はバラバラなんですけどね。

––バラバラだと面白さもあるでしょうが、苦労もしませんか?

中村:うーん、この人はこう考えてるだろうな、って個性が把握できて想像力を働かせているからそうでもないですかね。ケニーさんは数字で物を詰めていくし、私は感覚で物を詰めていく。そんなお互いの個性を把握して、補いあえていると思います。

まず、シンプルに、明確に伝えること

––多文化な環境でのコミュニケーションの工夫について、詳しく教えてください。

ケニー:多文化な環境でのコミュニケーション力というのは、単に言語力を指しているのではありません。誤解や認識の違いが生じやすいなかで、状況に応じて誰にでも伝わるような説明の仕方、見せ方、話し方ができることが大切です。テキストコミュニケーションだけでなく「ちょっといいですか?」と口頭で話しかけたり、画面共有で具体的に何の話をしているのか明確にしたり、工夫しています。

中村:難しい言葉をなるべく使わず、誰でも理解し、行動できるような説明を心がけています。起こしてほしい行動、なぜ行動してほしいのか、といった点はなるべく明確に書くようにしています。一方で、日本人は枕詞や語尾の使い方でやわらかく伝えることが多いですが、多言語だと、どストレートな表現がきてグサっとくることもあります。気にしないことも大事です(笑)

相手の理解を確認することも、カギ

ケニー:それから、相手が理解しているかどうかを、繰り返し丁寧に確認する工夫もしています。「わかった」と言ったとしても、理解が不十分なケースも考えられます。表情や反応をよく観察し、丁寧な説明を心がけることがポイントです。

中村:表情や反応を見て、繰り返し説明したり、言い方を変えてみたりすることもありますね。

個性を活かしたチームで成し遂げたいこと

––今後このチームで実現したいことを教えてください。

中村:海外から日本への進出のインバウンドでも、日本から海外への進出のアウトバンドでも、海外に関わるならCAMPFIREを通せばいい、と言われる存在にしていきたいです。そのためにもPR施策の部分をチームとして磨き込んで行くのが課題です。

ケニー:僕は特に新たに実現したいことはありません。前職では正直、魂を売るようなお客さんのためにならない提案もしていました。CAMPFIREに来たのは、ここでなら魂を売らずにいい仕事ができると思ったから。このまま本当に大切にしたいことを守りつつ、仕事を続けられればいいと思っています。

中村:こんな冷めたようなことを言うメンバーもいる多様なチームです(笑)見るからに熱い人ばかりじゃないですね。それでも、チームの目標に向かって進んでいけているから、やっぱりいいチームなんじゃないかと思います。


▼中村が過去に書いた海外チームの仕事についての記事

▼海外チームが日本への参入を目指すメーカー向けに初開催した、中国・深圳でのイベントレポート記事


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