代表取締役交代、CAMPFIREは第二創業期へ
2024年11月1日、CAMPFIREは代表の交代を発表しました。交代の背景はプレスリリースにありますが、今回のnoteではファウンダー会長として今後もCAMPFIREを支える家入と、新たに代表取締役CEOに就任した中島からのコメントをまとめました。二人の言葉を通してCAMPFIFREの目指す未来について、みなさまにお届けします。
いつまでも心に小さな火を灯し続ける、挑戦者でありたい。
このたび、私、家入一真はCAMPFIRE代表取締役をバトンタッチし、ファウンダー会長として新たな一歩を踏み出すことを決意いたしました。
2011年の創業以来、「一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界をつくる。」というミッションのもと、クラウドファンディングという未開拓の領域に挑戦してまいりました。当初、年間1億円の流通額を目標としていた私たちが、現在では累計1000億円近くが巡るプラットフォームへと成長できたのは、ひとえにビジョンとプロダクトを信じ抜いて歩んできた仲間たちと皆様のご支援の賜物です。この13年間、日本全国で約10万件のプロジェクトを支援し、数多くの夢や挑戦の実現、課題の解決に携わることができました。
急速な人口減少が進む日本において、声を上げたくても上げられない人々は、今後さらに増加することが予想されます。このような状況下で、私たちはクラウドファンディングの枠を超え、あらゆるチャレンジを支える「仲間集めのプラットフォーム」として進化していく必要があります。
その実現のため、これまでCEOとして組織を牽引してきた中島真に代表取締役を託し、私自身はファウンダー会長として、より広い視野で新たな挑戦に取り組んでまいります。中島をはじめとする現経営陣は、卓越した推進力と深い事業理解を有しており、CAMPFIREの次なる成長を牽引するのに最適な布陣であると確信しております。変化は時に不安を伴いますが、それこそが成長の証であると信じております。
「小さな火を灯す。」これは、2016年に私が代表に復帰した際にCAMPFIREに掲げたコピーです。インターネットの本質、そしてクラウドファンディングの本質とは、年齢、実績、立場、性別、国籍、生まれながらの環境などの理由で、声を上げられない人々が、たとえ小さくとも声を上げられることにあると私たちは信じています。SNSでは大きな声や過激な意見が目立つ現代において、日々生まれる新たな小さな声、その今にも消えそうな小さな火を灯し続けること。それこそが、CAMPFIREがプラットフォームとして大切にしてきた価値です。CAMPFIREも、そして私自身も、いつまでも心に小さな火を灯し続ける、挑戦者でありたい。
今後、私は特に地域における新しい経済圏の創造に注力してまいります。全国各地を訪問し、その地に根ざして活動される方々の小さな声に耳を傾けながら、CAMPFIREが築くべき未来の姿を探求してまいります。
CAMPFIREは、地域やカテゴリーを超えて、新しい形の「支え合いの経済圏」を築いてまいります。今後とも変わらぬご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
ファウンダー会長
家入一真
クラウドファンディングをきっかけとする共助社会の実現を目指します
この度、CAMPFIREの代表取締役に就任いたしました中島真です。
まずは、これまでCAMPFIREを支えてくださった全てのステークホルダーの皆さまに心より感謝申し上げます。
当社は2011年の創業以来、クラウドファンディングを通じて、多くの夢や想いをサポートしてきました。実現された数々のプロジェクトは、日本における新しい価値創造、課題解決の歴史そのものです。商品・サービス開発、地域活性化、社会課題の解決、文化・芸術支援など、幅広い分野で挑戦者の皆さまの想いに寄り添い、共に歩んでまいりました。
これまでに公開されたプロジェクトの数は約10万、支援総額も1,000億円が目前です。私たちのプラットフォームからこれほどたくさんの挑戦と支援が生まれたことを誇りに思うと同時に、さらなる責任を強く感じています。
会社としては、コロナ禍を背景とした急激な拡大、その後の収益化を経て、次のステージに向かおうとしています。資金調達としてのクラウドファンディングを、ミッションにもあるとおり、お金だけでなく想いもめぐる世界へ向けて取り組みます。支援する・支援されるといった一方的な関係だけではなく、つながりを深め、クラウドファンディングをきっかけとする共助社会の実現を目指します。(こちらの記事もご参照ください)
ここまで家入さんとはCAMPFIREの未来についてたくさん話し、経験を共有してきました。2022年以降はCEOとして経営に向き合ってきました。今回の代表のバトンタッチは、CAMPFIREとして実現すべきミッションに資するためのものでなければなりません。新たなステージに向けて確かな変化をつくるべく尽力してまいります。
代表取締役 執行役員 CEO
中島真