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エンジニア組織を超えた、チーム全体でサービス価値の実現へ。CAMPFIREプロダクト開発チームの挑戦

株式会社CAMPFIREで働くリーダーたちに話を聞くnoteのシリーズ「リーダーインタビュー」。今のCAMPFIREの現場での具体的な取り組みや、面白さ、そして少し先の未来について聞いていきます。

進化し続ける「CAMPFIRE」のプロダクト開発と現在のフェーズについて、プロダクト開発部門のVPoE(Vice President of Engineer、技術部門のマネジメント責任者)の井野さんに話を聞きました。

いちエンジニアとして入社、徐々に組織を見るように

ーーCAMPFIREに入社した経緯と決め手を教えてください。

もともと個人でアプリ開発をしていて、タスクアプリや日記アプリをつくってXに投稿したり、Qiitaに投稿したりして発信していました。それに目を止めたCAMPFIREの方に声をかけられ、誘ってもらったのがきっかけです。

CAMPFIREには、2つの理由で入社を決めました。

ひとつはCAMPFIREのミッションとカルチャーへの共感です。私は大学卒業後、就職せずにユーラシア大陸横断の旅に出ました。帰ってきた時には、新卒採用主義の日本では一般的なレールから外れてしまったんですよね。そんな背景もあって、創業者の家入さんの考え方や、会社が当時ミッションとしていた、どんな人でも等しく金融にアクセスできること、すべての人が自己表現して生きられる、という多様性に軸を置いた事業展開に共感しました。

もうひとつは、そのミッションにつながるサービスの面白さですね。クラウドファンディングというサービスは、挑戦する人を増やし、サポートするという点でしっかりミッションを体現していると感じています。

ーー入社から、現在のポジションに就くまでの経緯を教えてください。

新規事業のエンジニアとして入社しその後、融資型クラウドファンディングのリードエンジニアを任せていただきました。小さなチームだったので、リードエンジニアをしつつ、コードや技術面だけではなく、どうしたらもっといい組織になるかを考えていました。

その後、サービスを移って「CAMPFIRE」のエンジニアになり、より大きなチームで、リード的な役割を任せていただくようになりました。チームには組織課題が多く残っている状況だったので、組織に対する動きを強めていったら、エンジニアリングマネージャーとして働くことになったんです。技術による価値を、いかに組織側から高めていくかを考えるポジションですね。2024年10月から、より広い範囲でのアウトプットを出せるようにVPoEにアサインされました。

より速く、より安定的に。そしてサービス価値の提供を何よりも重視する開発チーム

ーーCAMPFIREの開発チームが大切にしていること、目指していることはなんですか?

今期のテーマとして大切にしているのは、「より速く、より安定的に、サービス価値を提供すること」です。
「より速く」はどんなサービスをつくっていくか決める部分から、実際にユーザーさんが触れるまでの開発スピードを速くすることです。日々のコーディング作業の生産性を上げたり、コミュニケーションコストを減らしたり、それらをFourKeysや、他の定量指標で可視化して改善する工夫を重ねています。

「より安定的に」という観点でいうと、例えば新しいサービスをつくっても障害につながってしまうと、ユーザーさんが「CAMPFIRE」でプロジェクトを行ったり支援したりする機会が失われてしまいます。サービスをリリースした時にも、安定性や堅牢性を高めていくことを目標に持っており、月ごとに定量で評価し、障害が発生したときはポストモーテムと呼ばれる振り返りが出来るドキュメントを作成しています。

その上で、「サービス価値を提供すること」も大事にしています。どんなに速く安定的に機能を追加しても、その機能がユーザーに使われなかったら意味がありません。また、その機能がCAMPFIREのミッションに沿ったものなのかを大切にしています。

ーー「サービス価値を提供すること」を重視したことによる具体的なエピソードはありますか?

2023年にクラウドファンディングのプロジェクトページの本文をAIが考えてくれる機能を追加したんです。何千字にもおよぶ本文を書き上げるのは大変なことなので、140字程度の概要文から自動で生成できるようにしました。

結果として、プロジェクトの公開率は上昇したのですが、支援金額が減ってしまうという傾向がわかりました。AIの文章作成機能は、クラウドファンディングで一番届けたい、熱い想いが削がれてしまう機能だったのではないかと結論づけ、じっくりプロジェクトページを作るPCユーザー向けにはAI機能は取り下げることにしました。「一人でも多く」という文脈で、プロジェクトの詳細があまり詰まっていないユーザーが多いスマートフォン向けの機能としてはAI機能を残し、「一円でも多く」の文脈では企画が詰まっているPC向けのユーザーに自身の想いを十分にのせていただける選択を取っています。

あくまで「サービス価値を提供すること」をチームのテーマにし、どんな機能を実装すればCAMPFIREのミッションにつながるかを大切にしています。

よりCAMPFIREらしいプロダクトへ。キーワードは「自律分散組織」

ーー今CAMPFIREの開発チームはどんなフェーズにあるのでしょうか?

13年間開発を続けてきたので、クラウドファンディングとしてあるべき機能を作ってきたところから、「CAMPFIRE」らしいプロダクトづくりのフェーズになってきました。

また、今までプロダクトとして、サービス上のUI・UXを追求してきました。しかし、最近はプロダクト上だけで何かを解決しようとしても、CSなど幅広い社内ステークホルダーと一緒に体験設計をしないといけない、と組織で認識を改めたんです。例えば、プロジェクトオーナーさん向けの領域では、プロジェクトの公開率と集める金額を目標として追っているのですが、非エンジニアである、キュレーターやプロジェクト審査を行うスタッフの対応が数字に大きく影響することがわかってきました。

今までのプロダクト開発から、より広い範囲の人を巻き込むことになります。すると、以前よりエンジニアの事業や企画への理解や参加を強めていき、その上で技術的な課題もあるため、特定のリーダーが課題を先導するだけではワークしなくなってきたんです。そこで、自律分散型組織を目指すようになりました。自律分散型組織とは、社員それぞれが自らの意思や判断で行動する組織のことです。

ーー個人の目標管理はどうしているのでしょうか?

「より速く、より安定的に、サービス価値を提供すること」の今期のテーマからブレイクダウンして、「速く」「安定的に」「サービス価値」の3つの切り口でそれぞれ個人目標を掲げています。

加えて、2024年の下期の挑戦として、自律分散型組織を加速するべく、個人の興味関心のもとに技術的課題もしくは組織課題の解決をリードするという目標があります。リーダーシップを発揮し、プロジェクトを対外的に発信するところまでを成果として目指しています。

いまCAMPFIREの開発チームに入ることで得られるのは「挑戦」

ーー井野さんは、これから開発チームでどんな方と一緒に働きたいと考えていますか?
3つの軸を持っている方です。まず、CAMPFIREのミッションやバリューにしっかり共感いただける方。クラウドファンディングという新しいサービスの開発をしているため確固たる答えがなく、またステークホルダーも多いので課題の抽象度が高いんです。そのぶん意思決定が難しくなるので、その時にミッションとバリューを指針に意思決定していくことが必要になります。ミッションとバリューへの共感は今後より重要になっていきます。

2つめはチーム志向の方。エンジニアチーム内だけでなく、PdMやデザイナーと密に連携しながら、ビジネスサイドのメンバーとの協業も必要になってきます。複数のステークホルダーと協業しながらチームを作っていける方がいいですね。

最後に、プロダクトや人が好きな方。課題が大きいなかで、技術的・組織的課題が、事業課題よりも後回しになってしまいがちです。でも、プロダクトや組織に愛着を持った想いの強い人は、課題解決に向けて引っ張っていってくれるんです。属人化しないように仕組みを整えている最中ですが、そういった「好きだから変えたい!」と想いを持たれている方とはぜひ一緒に働きたいです。

ーー最後に、CAMPFIREのエンジニアとして働くことに興味を持ってくださった方へメッセージをお願いします。
CAMPFIREは土台を作っているフェーズなので、個々人でのやりたいことを推進しやすいタイミングです。挑戦したい方、何かやってみたい方は、楽しいと思います。

13年続いているサービスですが、エンジニア以外のプロダクトメンバーも含めて全員で課題に取り組み、組織的な挑戦が始まったところです。また、CAMPFIREの規模ではあまり例を見ないSvelteを用いたフロントエンド分離のプロジェクトが走っていたりと、技術的な挑戦もしています。

様々な挑戦がまさに始まっているタイミングなので、「挑戦」したい人をぜひ待っています!


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