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部長がいきなり沖縄移住!?コロナ渦における経理財務チームのフルリモート化への道

2020年2月から全社員リモート勤務となったCAMPFIREですが、経理チームもそれに合わせてフルリモートへ。
今回の #CAMPFIREの日々 では、コーポレート部門のなかでも「経理財務部」にフォーカスし、コロナ渦に沖縄へ移住した(!)経理部長 古賀さんとメンバーの杉村さんにお話を伺いました。
特にリモート化が難しいという印象のある経理財務部門において、マネジメント目線・メンバー目線それぞれの視点でどうやって業務を遂行しているのか、チームでのコミュニケーションや課題について掘り下げて聞いていきます。

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古賀 豪(こが・ごう)
株式会社CAMPFIRE 経理財務部 部長
2020年中途入社。経理財務職として約20年間、連結決算や資金調達等、経理財務業務全般に従事。CAMPFIRE経理財務部では会計方針策定から月次・年次決算取り纏め、資金管理等を担当。
コロナの影響により原則フルリモート勤務になったことがきっかけとなり、沖縄へ移住。

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杉村 卓耶(すぎむら・たくや)
株式会社CAMPFIRE 経理財務部
2020年中途入社。製造業(メーカー)の経理部で約5年間、支払業務や売上・債権管理、それらにまつわる決算業務に従事。CAMPFIRE経理財務部では関係会社間取引や固定資産、グループ会社の経理業務全般を担当。ライブやフェスに行ったり、美味しいお店を発掘することが好き。

ーーCAMPFIREは2020年2月にいち早く全社員リモートに切り替えましたが、もともと紙を扱うことが多かった経理財務チームはスムーズに移行できたのでしょうか?

古賀さん:
自分の入社時から経理財務部もフルリモート体制となっていました。従前から申請・承認プロセスはワークフロー化されていて、社員のみなさんが電子申請に慣れていたことがスムーズに移行できたポイントだと思います。

但し、完全な形でリモート化できているとは思っていません。例えば、現状では紙の保存は必須なのですが、調べたところ申請された証憑(請求書や領収書など)はすぐに集まってきていないことが分かりました。法律で保存が義務付けられているため経理メンバー全員で全社員への提出のお願いを丁寧にアナウンスし、1ヵ月を費やしてなんとかリカバリーすることができました。

コロナ禍の影響が大きく、リモートへ移行することを優先せざるを得なかったことで、リモート化するために必要な手続きやルールの整備が間に合わなかったことは課題だったと思っています。

これらはまだすべて解決できていませんが、ルール化や制度運用時に、背景や目的をお伝えすれば全社でしっかり運用してもらえることは大変助かっています。新しい運用を進める際、全社員が協力的なのはCAMPFIREの良い風土だと思います。 

ーーフルリモートにシフトする際に行ったこと、気をつけたことはありますか?

古賀さん:
たくさんありますが、すぐに取り組んだのは2つです。
1つ目は紙(証憑類)を適時適切に経理へ集める流れを作り、社員に守ってもらうこと。2つ目は月次決算等の締め切りを全社員でどう守っていくか、です。

1つ目の紙については継続した提出依頼のアナウンスと、未提出の社員に対しては依頼を継続することです。未提出がある場合、極論法律違反となりますので特に気を付けています。

 2つ目の締め切り遵守は、経理だけが取り組んでも守り切れません。全社で請求書等の提出期限を守ることが必須となります。

テキストベースでのお願いでは伝わり方に限界があるため、複数のSlackチャンネルを活用することで漏れなく経理の声が届くように努めています。

現在は入社時のオリエンテーションにも経理パートを取り入れ、お金周りのスケジュールやルールを最初にご理解いただく等の取り組みを行っています。

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ーー実際にフルリモートで仕事をしてみて、(経理業務に限らず)重要だと感じた点はありますか?

古賀さん:
同じ場所で働くのと違い会話の細かなニュアンスや視覚での情報伝達がない分、認識違いが起こりやすいと思います。わかってるはずだから言わないでおこう、とかはだめですね。

認識違いは重大なエラーにも繋がるため、少しでも気になったり伝わっているか不安な場合は「念のため確認です」を頭につけてレスしたり短時間のリモートMTGを行う等、いつも以上に認識合わせに気を付けています。テキストでのコミュニケーションが主となるため、用件の前にワンクッション置いたり、細かい部分ではありますが、枕詞や修飾語に気をつけていますね。

また、意図的に雑談する時間を設ける等、お互いのことを知る機会を日常的に設けてコミュニケーションが活発化する取り組みを行っています。

杉村さん:
オンラインでも関係値を深めるための工夫として、その人の経歴や趣味、特に自分との共通点などの情報は意識的に掴みにいくようにしています。
今まで話したことがないメンバーと仕事をしたり、オンラインMTGをするときは事前にその人のプロフィールシート*をチェックしています。

※入社時にメンバー全員が作成している経歴や趣味などを記載したスライド

プロフィールシートでなにかしら話題になりそうなことや共通点(年齢や趣味、経歴など)を見つけ、MTGのアイスブレイクなどで自分からその話を切り出したりしています。それをきっかけに、オンライン上でもお互い距離が近い感覚を持つことができ、結果的にその先も仕事がしやすくなると感じます。感覚的な話なのですが、この感覚があるのと無いのでは結構違うんですよね。

オフィス環境であれば特に意識しなくてもそういう情報ってある程度自然に入ってくるので、こういったことを意識的に行うのはフルリモートの環境ならではだと思っています。

日々の困りごとを毎日の定例で全員と共有し、解決できるように

ーー現在、経理財務部長が沖縄からリモートという少し特殊な環境ですが、不便は感じますか?

杉村さん:
特に不便は感じていないです。Slackでのコミュニケーションが活発ですし、最近はそれまで何となく行っていた部内の朝礼を廃止して、目的を明確にしたMTGを毎日日中(15:00~)に1時間ほど設けるようになりました。

その日の業務に関して各々困っていることや出てきた課題、あるいはテキストベースで伝えるとかえって時間がかかってしまうようなことを、部内全員で共有しています。リモートワークで起こりがちな「気軽に相談がしづらい」ということもなく、とても有意義な時間になっています。

また、業務には関係ないですが、古賀さんが雑談で話す”沖縄ネタ”でメンバーが盛り上がることもしばしばあるので、息抜きとしてもすごくいいなと思っています。

古賀さん:
大きく不便なことはないですが、たまにリモートMTGで不便を感じる場面があります。機械的及び回線トラブルがあった際やMTGで各個に別の話題を話し出した場合、リモート組はぼっちになることもあります。

とはいえ、沖縄に住んでいることで”なんくるないさー精神”はついてきた気がしますね。

ーーそもそも沖縄移住のきっかけは何だったのでしょうか?

古賀さん:
単純に元々沖縄が好きで毎年旅行していて、これ住んだ方が早くない?と思っていたところに昨年2020年2月に原則フルリモート勤務がスタートしました。これは行くしかない!と家族に無理を言って移住を決めました。意外と社内で知らない人もいたりして、伝えてみるととてもびっくりされます。

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ーー実際住んでみていかがでしたか?

 古賀さん:
「沖縄だから不便」ということはなかったですね。メリットしかないです。関東に住んでいた時より通信回線は早くなりました。意外と物価は関東と変わらず、ゴーヤーが安いくらいです。

通勤がないことで自分の時間が作れますし、家から一歩出たら自然が広がっていることがとても良いです。少し疲れたなと感じたら、すぐ海に泳ぎに行くことにしています。

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ーーフルリモートにシフトした当初と現在のチームの雰囲気に変化はありましたか?

杉村さん:
私が入社したのは2020年の9月で、その時は既にほぼフルリモートでした。その当時と比べて「今後も継続的にフルリモートで経理業務を円滑を行うには?」といった課題意識は強くなっているように思います。
古賀さんも話されていた通り、突然のリモート体制への移行で経理として必ずやらなければならない仕事がほとんど追いついていない状態でした。(正直大変でした...)
一般的に「経理はリモートが難しい」と言われている理由もそこにある気がするのですが、出来ていなかったことを後から入社したされるみなさんも含め、経理でしっかり共有・反省して、「今後もリモート体制で抜け目なく業務を遂行していくためにはどうすればよいか?」ということをメンバー全員で議論する機会は増えています。

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フルリモート化は難しいことだからこそ、それを乗り越えて強い経理チームに

ーー現在の課題と今後取り組みたいことを教えてください。

古賀さん:
会社が急成長したことに伴い、経理組織・仕組みのアップデートしていくこととなります。会社の最終的な成績は決算書ですので、この決算書を今よりも正しく且つ早く社会へ出せるような体制を構築しています。
また、経理の本来の役割は請求書等を処理することではなく、正しい数字を分析し、経営者に届けることだと思っています。今後は体制を構築しつつ、財務分析に時間をかけられる組織にしていきたいです。

そのためには全社を挙げて取り組むことが沢山ありますので、より良い会社にするためにこれからも社内・社外の関係者の方々と業務に取り組んでいきます。

杉村さん:
今後、スムーズにフルリモートでの業務を行っていくためにも、会社として見据えている次のステージに向けても、経理として整備していかなければならないことが多くあります。メンバー一人一人がその自覚を持って日々の業務に取り組んでいます。

経理という仕事柄、どうしてもリモートが難しいと思う場面もありますが、固定概念を捨て、それを乗り越えてCAMPFIREの経理を今後もっと強くしていければと思います。

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