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データ分析とAI活用でCAMPFIREを次のステージへ。CAIOの新たな挑戦

株式会社CAMPFIREで働くリーダーたちに話を聞くnoteのシリーズ「リーダーインタビュー」。今のCAMPFIREの現場での具体的な取り組みや、面白さ、そして少し先の未来について聞いていきます。

2024年の春、CAMPFIREはBI室(Business Intelligence室)を立ち上げました。データとAIを活用して業務改善とプロダクト改善の両輪を目指していくチームです。このBI室の室長でCAIO(最高AI責任者)の谷村さんに、CAMPFIREで働くこと、BI室のこれからについて聞きました。

CAMPFIREのクラウドファンディングが創る世界にワクワクして入社

ーーまず、谷村さんがCAMPFIREに入社したきっかけを教えてください。
CAMPFIREに入るまでは、新卒でSIerでシステムエンジニアの仕事、2社目でデータ分析のコンサルティング、3社目は事業会社でデータ分析をしてきました。4社目に働く会社としてCAMPFIREに出会い、手がけるクラウドファンディングのプロジェクトたちにワクワクしたので転職を決めました。

私は「一人でも多く一円でも多く、想いとお金がめぐる世界をつくる。」という会社のミッションが好きです。実際に多様なジャンルで数多くのプロジェクトが立ち上がっているのを見ると、そのミッションが絵空事ではないと実感できます。

仕事には、自分の人生の時間を多く費やすことになるので、「いいな」と思える世界観を体現している場所で働きたかったんですよね。CAMPFIREのクラウドファンディングで創る未来では、利用者のみなさんの人生の選択肢を増やしたり、それぞれのファンの方とのつながりを強固にすることができると考えています。

実は転職する前、フリーランスになるか、会社員を続けるかで迷っていたんです。でもCAMPFIREが目指す未来をつくっていくためなら、会社員としてしっかりコミットした方が面白いかもしれないと思えました。CAMPFIREならどこからでも働けるので、転職を機に地元九州の、おいしいものがたくさんある福岡に引っ越しました。

ーー入社前と2年経った今とでギャップはありましたか?

入社前に想像していたことと違うことで言うと、ミッションを達成するためにサービスを成長させる意思の強さです。10年以上運営しているサービスですし、やさしい世界観のプラットフォームなのでもう少しのんびりやっているところもあるのかな?と想像していたのですが、周りのメンバーのしっかりと成長に向き合う姿勢は強かったですね。のんびりとはさせてもらえませんでした(笑)

生成AIの進化と組織のタイミングが合致。BI室の立ち上げへ

ーー入社してから2年経ち、BI室の立ち上げを主導されたわけですが、どのような経緯があったのでしょうか。

これまでも会社として、KPIの設計や施策評価などをデータドリブンで実施してきたのですが、もっとAI投資を強化していくタイミングを見計らっていました。

昨年から生成AIが急激に進化して、手段が大きく広がったことで投資に見合う効果が十分に期待できるようになりました。とくにCAMPFIREが持っているデータ資産はテキストなどの非構造化データが占める割合が大きく、言語データを扱うコストが大幅に下がったことは重要な変化です。

組織的なフェーズとしても、ちょうど自分がデータ領域に注力できるタイミングだったこともあり、今こそやりましょう!とBI室を立ち上げました。CAIOへの就任も同時です。

目標にしていることは、日本で一番多くのクラウドファンディングを手がけているCAMPFIREが持っているデータで、まだまだ難しいクラウドファンディング実施のハードルを下げることです。例えば、新たなプロジェクトを立ち上げようとしている方に向けて、過去の事例に容易にアクセスできて、成功するためのポイントや、具体的なアクションの提案などをAIがしっかり行えるようにしていきます。

こういった提案活動は、現在、人力で一部の方へはできているのですが、1人でも多くのユーザーさんにあまねく届けるためにデータやAIの力を使いたいのです。

現在は、プロダクト改善と業務改善の両方で、AI活用に取り組んでいます。CAMPFIREでは、人によるサポートも実施しているので、プロダクトと、人がサポートする業務とをなるべくフラットにして、シームレスにつなぐことが求められていますね。

今期のミッションとしては「データ分析とAI活用で、事業や組織変化を通して10倍の成長をつくる」を掲げています。数%の小さな変化ではなく、最終的にはGMV(流通取引総額)やプロジェクト数、支援者数の数がケタで変わるような変化をもたらそうとしています。

チームの組織と扱うデータの特徴、BI室の現在地

ーー現在のBI室の組織体制を教えてください。

データアナリストに加え、データエンジニアが入って、現在4人のチームです。今まさにAIや機械学習の領域の組織強化を図ろうとしています。
CAMPFIREの仕組みをデータで変えていこうとしているので、データに関わる仕事のなかでも上流からコミットできる状況です。実際にデータを活かしてビジネスに貢献できるので、成果を残す経験を積んだり、再現性のある知見を得て次につながる実績を作ったりしたい人にとっては向いている組織ですね。少人数のチームで、あまり分業の体制にしたくないとも考えているので、関われる幅は大きいかと思います。

チームには、様々なバックグラウンドのメンバーが集まっています。CAMPFIREでの在籍期間が長くデータ以外の仕事も幅広く経験してきて社内のデータや業務に精通しているメンバーもいれば、ゲーム会社から移ってきてデータエンジニアとして活躍しているメンバー、他のスタートアップから転職してきた若いメンバーなど、とても多様です。

多様でありながら、みんなデータが好きで、データを共通言語に日々業務に取り組んでいます。定例で週に1時間話す時間を持つようにしているのですが、お互いの仕事内容や新しい技術について話していると1時間では足りなくなってしまうことも多々あります。

ーーCAMPFIREで扱うデータの特徴について教えてください。

基本的なデータウェアハウスの構造は、プロダクトのデータベースとアクセスログから構成される一般的なWebサービスから想像されるものです。 クラウドファンディングの支援に関わるデータについては、一般的なECの購入データをイメージしていただければよいと思います。

一方で、プロジェクトの起案については、起案者の方々も試行錯誤されながら、またCAMPFIREからもサポートさせていただきながら作成が進んでいきます。こちらのデータは、ECの商品マスタのように味気ないものではなく、編集履歴も含めて様々な情報が埋まったデータになっています。
プロジェクトの文章や起案者の方々が発信されるメッセージや、起案者さんとCAMPFIREのスタッフとのメッセージの履歴などテキストデータとして蓄積されているものが多くあります。

生まれたばかりのBI室の、3つの面白いが揃っているこれから

ーー今後BI室が挑戦していきたいことを教えてください。

まず起案者サイドへは、CAMPFIREでプロジェクトをつくる時に、迷わずにプロジェクトを作れるようにすることです。クラウドファンディングって聞いたことあるよという人は増えてきていると思いますが、いざ自分が利用してみようとした時に、何から取り組めばいいのかわからなくなってしまうシーンはあると思うんですね。

我々は過去の事例・データをたくさん持っているので、起案者の方々が迷わずにすむようにもっとお手伝いができるはずなんです。もっと簡単にクラウドファンディングがはじめられるようになること、そしてそれによってもっとクラウドファンディングに挑戦する方々が増えることを目指して行きたいです。

支援者サイドへは、支援したいプロジェクトに出会う体験をプラットフォームのなかで作っていきたいです。クラウドファンディングでは、単純に商品が欲しくって支援する行動よりも、起案者の活動に共感したからとか、自分の地元を応援したいからとか、人それぞれに支援したい動機が異なります。だからこそ、自分は面白いサービスだなと思っているのですが、レコメンドを作る側としては難しいサービスなんですよ。

ただ、この分野も最近の自然言語処理の技術の進化でとりうるアプローチが広がっています。支援者それぞれの共感のポイントにあわせて、プロジェクトの推薦が行えるようにしたいと考えています。

ーー絶賛組織強化中ですが、今後ジョインしてくれる人へ期待するのはどんなことですか?

クラウドファンディングの可能性ってすごく広いと思っているんですよ。これからもどんどん広がっていくものだと思っているし、広げたい。そのためには、CAMPFIREを高品質なサービスにすると同時に、持続的に提供可能なサービスとしての仕組みをくみ上げる必要があります。そのための鍵になるのがデータであり、AIだと考えています。

同じ思いでアイディアを出しあいながら取り組める仲間が欲しいですね。いま自分たちが考えている以上にアイディアはまだまだあるはずだと思っているので、新しい風を吹かせてくれる人を待っています。

ーーCAMPFIREのBI室の仕事に興味を持ってくれた人へメッセージをお願いします。

データの仕事をする上で、会社選びの観点って3つ観点があると思っているんです。1つ目が取り組む事業の意義や中身に興味が持てるか、共感ができるか。2つ目は、そこで生まれているデータが事業の成長を後押しできるようなものかどうか。3つ目は、データで成果を出せるタイミングか。CAMPFIREはこの3つが全部揃っています。

特にデータで大きな変化を作りたい、新しい仕組みを作りたいという人には今めちゃくちゃ面白いタイミングなので、興味を持ったらぜひ話だけでも聞きに来てほしいです。待っています!


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